約8,200万円で購入したバンクシー作品の行方
- By HighsnobietyJapan in art
- 2018年11月19日
Sky Newsによれば、約8200万円もの大金でバンクシー(Banksy)の作品を手にしたアメリカ人アーティストのロン・イングリッシュ(Ron English)が、抗議活動の一環として、その作品の上からペイントすると宣言した。
『Slave Labour(奴隷労働)』と名付けられたこの作品は、元々はロンドンのウッドグリーン地区にあったワンコインショップ、Poundland(パウンドランド)の壁に描かれていたもので、ロンドンオリンピックでの記念品を製造するために使われている搾取工場に対する抗議活動をするためと広く信じられている。この作品は、イギリス国旗に囲まれながらミシンの前で膝をついている少年を描いたもので、2013年にその場所から撤去された。
ロン・イングリッシュは、「僕の友であるバンクシーのために、これを白く塗り替えようと思っている。もっとお金をかけたかったんだけどね。」と語る。ストリートアートが売買されるべきではないとも発言した。
「僕は、その作品の上からペイントしていて、家の壁の一部にしようとしている。ストリートにある作品を盗み、それを売りさばくような人にうんざりしている。だから、自分で手に入れられる作品は全て手に入れて、それを白塗りしたい。」
その後ウインクをして、「もちろんその白塗りした作品を約1億円で売るつもり。クレイジーだけど、馬鹿じゃない。」と語る。
果たしてストリートアートは売られるべきか、それともそこに残されるべきか。
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