style
Where the runway meets the street

BURBERRY(バーバリー)」は8月21日(水)、2019年秋冬のキャンペーンイメージを公開した。

 

フォトグラファーにダンコ・シュタイナー(Danko Steiner)とニック・ナイト(Nick Knight)を起用し、タイプの異なるビジュアルを発表。1つのコレクションに2つの異なる視点を込め、「洗練とクラシック」「自由とリラックス」の両方を表現した。キャストには、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)、イリーナ・シェイク(Irina Shayk)、フラン・サマーズ(Fran Summers)、ソラ・チョイ(Sora Choi)、ヒー・コン(He Cong)らが参加した。

2019年秋冬コレクション「テンペスト」では、構造的でありながら反抗的で自由な一面もある、英国の文化や風土が持つ対比と矛盾を称え、昨年発表したデビューコレクションで打ち出したブランドの記号性や基本要素をさらに発展させた。

チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)はキャンペーンビジュアルについて、「私たちのBURBERRYでの活動の根底にあるのは、ブランドがアイデンティティとなり、ライフスタイルとなることへの情熱です。それはあらゆる垣根を超え、すべてを包括すると思っています」と前置きし、「今回のキャンペーンでは、英国文化の多面性と、それらがいかに共存しているかを探求しています。ダンコとニックはともに、自己表現とアイデンティティの重要性を称え、それらを彼らの独特な目線を通して表現してくれました」とコメント。

異なる2つの視点のうちの一つを手掛けたシュタイナーは「コレクションを海辺で撮影する、というのはリカルドの発想でした。結果として、彼の提案するバーバリーの『レディ』と『ジェントルマン』のクラシカルなシルエットを、海が縁取っているかのように仕上げられたのです」と振り返る。海のコンセプトはBURBERRYのショーのテーマから直接取り入れ、果てしない海や、水が変化や発見となり撮影の美しい背景になったという。

「イメージの大部分は海に担ってもらうようにしました。素晴らしいキャストたちには、パワフルな自然の力に従うという考え方で振る舞ってもらうようにしました。私は常に、海は私たちを一つにしてくれると信じています」とも語る。

もう一方のビジュアルを手掛けたナイトは「私たちは、モデルがポージングしてパーフェクトに魅せる、という考え方を捨て、よりリアルで演出していないビジョンを見せたいと思いました。若いエネルギーの未熟で洗練されていない様子にフォーカスし(中略)ソーシャルメディアを通じて、誰もが多様な視点にアクセスできる現状を反映しました」と明かす。

© Courtesy of Burberry / Danko Steiner
© Courtesy of Burberry / Danko Steiner
© Courtesy of Burberry / Nick Knight
© Courtesy of Burberry / Nick Knight

スマートフォンやパソコン、デジタル広告など、身の回りに表示されるビジュアルに着目。ソーシャルメディアの拡散などを熟知し、公のメディアよりも自身の露出の場やプラットフォームに関心を持つ若者が、一人一人自らキャンペーンを撮影しているように見せたいと思ったという。

コレクションは同日、全国のバーバリー店舗とオンラインサイトで販売を開始した。