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Where the runway meets the street

アクセサリーブランド「nana-nana(ナナナナ)」をはじめ国内外の人気ブランドのデザインを手がけるフリーランスデザイナー、奥出貴ノ洋による「LASTFRAME(ラストフレーム)」は2021年春夏コレクションを公開。

「世界最高レベルの日本の伝統技術を未来に継承する」をコンセプトに、現在、Matchesfashionや中国のSKP、ロンドンのBrownsなど海外での展開も増え、海外からの注目も集まっている日本発の同ブランド。奥出が経験してきた世界のさまざまなカルチャーをベースに、職人の数が年々減少している伝統技術にフォーカスを当て、それらを現代的解釈することで、これまでに無い独自のデザインで表現している。メイドインジャパンのラグジュアリーブランドとして、今や希少な日本の職人技術・伝統技術を「フレーム」に収め、デザイン・プロダクトとして昇華させ、存続させていく目的がブランドネームにも由来している。

しっかりとした張りとボリュームを持たせるため、伸縮性のあるポリエステルの撚糸を使用し、別注で作られた「Knit Bag」。日本国内に数台しかない特殊な編み機を採用し、通常では再現できない細かな柄表現が可能な特性を活かし、インターシャ編みで細かな柄に編み上げた。本体がリブ組織であることからサイドへの伸縮性も十分にあり、コンパクトながら使いやすさも特徴。人気の「MARKET BAG」は新たにミディアムサイズも展開する。

ニットバッグと同素材のリブ編みポケットが付いたパッカブル仕様の「ICHIMATSU Pocket Reverse Market Bag」。ボディのナイロン素材は、超収縮加工糸を使用し、和紙のような自然なシワ感を再現。撥水機能を備えるなど、日本独自の高度な技術で作られている。

1000年を超える歴史ある富士山の麓の機織りの街・富士吉田で作られた市松模様のカットジャガードを使用した「ICHIMATSU Jacquard Reverse Market Bag」。ジャガードの糸をカットする技術は非常に高度で、綺麗にセンターカットできる技術は世界でも類を見ないという。

同コレクションのシルクスカーフは石川県の120年を超える日本の紋織物技術を用いて作られた、オリジナルテキスタイルを使用。それぞれ異なったモチーフの織り柄が全面に施されている。プリントは横浜の伝統的なスカーフ製造技術を用いており、縫製は一点一点職人の手巻き縫いで仕上げられている。日本生産でしか表現できない柔らかな風合いが特徴。エレガントな百合とサークル状のロゴとフォントを組み合わせた「COLLAGE SCARF」、シーズンレスを意味する「SSAW」のグラフィックとサークルロゴを組み合わせた「SSAW SCARF」,クラシックな市松模様とストライプを組み合わせたグラフィカルな「ICHIMATSU-STRIPE」、人気の「CHAOS SCARF」の新色がラインナップ。

浅草の職人により一点一点、丁寧に仕上げられた「Silk Scarf+Leather Handbag」は、職人技術で美しいフォルムを描く。一枚のシルクスカーフをハンドルに取り付けて楽しめる。