LOEWE「クラフト プライズ」ファイナリスト発表 ソウル工芸博物館で展示へ
ブランド:LOEWE(ロエベ)
LOEWEは「2022年ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」のファイナリストに選ばれたアーティスト30人を発表した。日本からは、田辺竹雲斎さんと小梛真弓さんが選出された。
2016年にロエベ財団が立ち上げた「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」は、近年のクラフトマンシップの卓越性や芸術的価値、新しさを称える目的で開催。5回目を迎える今回は、世紀を越えた伝統を現代風にアップデートした作品が揃った。世界各地の古くからある技術や斬新な素材を取り入れるなどして未来を見据えた作品を、ファイナリストの多くが手掛けた。自然や人類との繋がりも感じさせる作品だ。
応募で集まった作品は、世界116の国や地域の職人による3100点以上で、選考委員11人が技術や革新性、芸術観に優れた作品を選出した。ファイナリストの拠点は15の国や地域にわたり、それぞれセラミックスや木工、テキスタイル、レザー、かご細工、ガラス、金属、ジュエリー、ラッカーなど、扱う素材も多種多様。現代クラフトの発展に貢献しているという点がファイナリストたちの共通点だ。
ファイナリストの作品は、韓国初となる韓国工芸専門の博物館としてソウル市が2021年11月に正式オープンしたソウル工芸博物館(SeMoCA)で7月1日(金)~7月30日(土)に展示される。
クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は、同プライズを立ち上げたきっかけについて、「クラフトはまさにロエベの神髄です。『クラフト』という言葉が持つ最も純粋な意味でのクラフトこそがロエベの命です。そこにロエベの現代性が加わり、それは今後も常に重要であり続けるでしょう」と話す。
ロエベ クラフト プライズ2022の受賞者は、6月30日(木)に同博物館で開催されるロエベ クラフト プライズのオープニングで発表され、50,000ユーロが授与される。
ロエベ ファンデーションクラフト プライズ ファイナリストは以下の通り(アルファベット順、カッコ内は国籍)
アンディル・ディヤルヴァーヌ(南アフリカ)
アニカ・ジャーリング(スウェーデン)
ウウェア(フランス)
ベアテ・レオナ(ドイツ)
ブラスト・スタジオ(イギリス)
田辺竹雲斎(日本)
ダヘー・ジョン(韓国)
デイヴィッド・クラーク(イギリス)
ドミンゴス・トトラ(ブラジル)
エレノア・レイクリン(イギリス)
フェルナンド・カサセンペレ(チリ)
フレドリック・ニールセン(スウェーデン)
ジュンス・キム(韓国)
ユリア・オベマイア(ドイツ)
ケイト・マローン(イギリス)
コンラート・コッポイト(ドイツ)
ルー・ビーン(中国)
マドゥダ・ファニ(南アフリカ)
マリアンネ・フオタリ(フィンランド)
小梛真弓(日本)
メル・ダグラス(オーストラリア)
ミンウク・キム(韓国)
ミョンテク・ジュン(韓国)
パオ・フイ・カオ(台湾)
ピーター・T・マカーシー(コートジボワール)
サンウク・ホ(韓国)
ソユン・ジュン(韓国)
トリニダード・コントレラス(スペイン)
ヴェラ・ジームンド(ドイツ)
ヨンジン・チャン(韓国)