style
Where the runway meets the street

ブランド:LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)

LOUIS VUITTONは、11月28日に41歳の若さで死去したメンズ アーティスティック・ディレクター ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の人生とレガシーに敬意を表し、2022春夏メンズ・コレクションのスピンオフショーを12月1日(日本時間)、米マイアミで開催した。

「VIRGIL WAS HERE(ヴァージルはここにいた)」をテーマに披露されたコレクションは、ヴァージルが生前に手掛けた2022春夏メンズ・コレクションに一部新作を加えて発表。会場内にはメゾンでのヴァージルの創作活動のモチーフとなった「フライト」を想起させる黒い紙飛行機のオブジェも出現。キャンバスを手に持ちレインボーカラーに彩られたヴァージルの巨大な像や、赤い熱気球を打ち上げるなど、故人を偲ぶ演出も随所に見られた。

「空を飛ぶことは、人間にとって本能的な憧れです。子供たちは紙飛行機を作ったり、風船をふくらませたり、翼のように広げた自分の腕の下に風を感じるのです」。「フライト」をモチーフにヴァージルが込めたのは、社会の慣習にとらわれる前の若者に「可能性」の概念を注ぎ込み自由な発想を促すメッセージだ。

生前から計画されていたというショーは、文化が交差することで新たなサブカルチャーが生まれ、芸術的な自己表現が成功を意味する場所としてマイアミが会場となった。グリーンからブルーへの鮮やかなグラデーションが目を引くスタジアムジャンパーにブルーのハーフパンツ、ブーツを合わせたルックや、黄色やブルー、ピンクなどのグラフィックを大胆にあしらったブラックのコートなどが新たに発表された。