style
Where the runway meets the street

ストリートウェアがラグジュアリーの世界に浸透し、覇権を取るにまで至っていることにもはや疑いの余地はない。スイスブランドのBALLYは今般アーティスティックディレクションを統括する新クリエイティブディレクターにルイージ・ビラセノールを指名した。

2015年の創業以来、世界中のストリートウェアファンの定番ブランドへと成長したRHUDEは、2020年以降さらに目覚ましい成長を遂げている。「あらゆる人が自己主張できる文化をチームで作り上げている」と昨年ルイージはHighsnobietyに語った。コロナ禍によるRHUDEの成長加速については「言いたくないけれど、会社として規模が3倍に成長したよ」と話していた。

デザイナーとしてブランド、チーム双方の構築に成功し、ラグジュアリーの世界に真正面から飛び込んでいるルイージは「スイス式のラグジュアリーへのアプローチ、分別ある卓越性、異なるものを共存させるオープンさ、環境への配慮には昔から敬意を持っていた」と語る。

ビラセノールの初回コレクションは2023年春夏シーズンの一部として予定されている。現代的に生まれ変わりつつもスイスのラグジュアリーブランドとしての伝統を大切にし続けているBALLYの姿が見られることだろう。「BALLYは実家で祖父の世代から着てきた思い入れのあるブランドなんだ」

「これまでルイージの躍進に注目し、彼が天性のクリエイティビティと気概でファッション業界屈指のアイデアマン、コミュニティ構築者の地位を手にする様を胸の弾む思いで目の当たりにしてきた。BALLYの歴史を深く理解し、スイスのライフスタイルも重んじるルイージの力は、BALLYをこの先へと導いてくれるだろう」とBALLYのCEOであるニコラス・ジロット。

多くのラグジュアリーブランドが新たなオーディエンスに向けたブランドの現代化と再解釈を手掛けられる人材を求める時代ゆえ、BALLYがルイージを選んだことは驚くことではない。かつてないほどに時代に合った存在であることが重要になっている。LOUIS VUITTONがヴァージル・アブローを迎えて以来、GIVENCHYにマシュー・ウィリアムズ、KENZOにNigo着任と、多数のブランドが続いた。ルイージのBALLY着任もその流れの一端だ。