サバプロ新アルバム「INSIDE YOUR HEAD」の全貌と5つの意思
柔らかくも、強く、芯を感じさせるインターナショナルロックバンド、Survive Said The Prophet(サバイブ・セッド・ザ・プロフェット)。ステージの上で様々な表情を見せる彼らは、何を考えどこへ向かっていくのだろうか。表現することを武器に、世界を股にかける5人の音楽観に迫った。
YOSH
——感情地図「Atlas of Emotions」を着想源にアルバムを作成したと伺いました。 サバプロというバンドに対する感情を表現するなら?
YOSH:僕達は曲を作るにあたってコンセプトをずっと大事にしていて。感情の地図から5つ感情を選んでそこから細かく作ろうとしたのが最初。感 情のコン ラストを表現したかった。
——思い入れの強い曲、またその理由は?
YOSH:初恋の女の子に10年後のストーリーを書き直した「Last Dance Lullaby」。10年以上眠らせた大切な曲。恋は、奇跡に近いようなことなんだよって思い出すことができる。
——前回のアルバムから進化したポイントは?
YOSH:より正確で素早い制作ができるようになった。やりたくないことは、やってないことへの恐れ。パッションがあるものに対して頑張っていれば、少しずつでも必ず変化していく。
——ライブでの見せ場はどこですか?
YOSH:個性が強い5人がステージでロックをしているところ。本当の生の音を届けたい。CDとライブは別のものなんで、個性を見にライブまで足を一歩運んでほしいな。
——海外のライブを通して感じたことは?
YOSH:海外のライブは、聴きに来てくれる人の様々なカルチャーが混在してる。でも会場には、ライブはみんなのものっていう認識があって。オーディエンスが英語と日本語の僕らの曲を歌ってくれることで、たくさんのカルチャーがひとつになるような感覚がある。
——次5年以内の目標は何ですか?
YOSH:To be happy。人生うまくやろうと思えばできるけど、幸せの価値観は苦労して得るもの。20年近くその価値観を変えられるものは音楽だと信じてる。
YUDAI
——サバプロというバンドに対する感情を表現するなら?
YUDAI:今を生きているという爆発。昔に戻りたいってみんな言うけど、80歳になったら30歳に戻りたいって思うはず。だから1回1回チャンスを逃さないように今を生きてる。
——思い入れの強い曲、またその理由は?
YUDAI:「Last Dance Lullaby」。Yoshが16歳のときに作った曲。人間として尊敬してる人の物語に、バンドメンバーとして携われて嬉しかった。
——前回のアルバムから進化したポイントは?
YUDAI:場の規模によって聴こえ方が変化する。使う音、リズムがシンプルになっていくのは必然。その中で遊ぶっていうベース、リズムの意識革命が起きた。
——ライブでの自身の見せ場はどこですか?
YUDAI:ベーシストでありながら、シャウトやコーラスを担うようになった。 多くの箇所で叫んだり歌ったりしながら、ダイナミックなベースを弾いてるところを見てほしい。
——海外のライブを通して感じたこと、これからの課題は?
YUDAI:海外のライブハウスはバーがメインだったり撮影がOKだったり、マナーはあってもルールがない。日本とは違う感覚だけど、どっちがいいとかではなく日本でも海外でも、ライブを通して幅広い年代の方の人生に携わって年を重ねていきたい。
——次5年以内の目標は何ですか?
YUDAI:ライブハウスやバンドが、みんなの Home になってほしい。自分がもらったものを、音楽を通してあげられたらいい。希望を抱き続けてもらえるように、今まで通り活動するだけ。
TATSUYA
——サバプロというバンドに対する感情を表現するなら?
TATSUYA:喜怒哀楽の全て。ライブをするときも曲から汲み取った思いをタッチで表現してる。ステージに上がってるとき、遠慮することは必要ないかなと。
——思い入れの強い曲、またその理由は?
TATSUYA:「red」。リテイクしてガラッと変わった世界観を聴き直してくれたら嬉しい。洗練されたものにしたくて音数を少なく、緊張感を持たせた。
——前回のアルバムから進化したポイントは?
TATSUYA:自分達の内側から出てきた曲、ステージングがどれほど大事なのか 実感する。それをより一層大切にして、5 人それぞれの解釈を落とし込むことで楽曲を完成させたい。
——ライブでの自身の見せ場はどこですか?
TATSUYA:自分らしさ。ライブ中、演奏は大事にしつつ、そのときのメンバーの感情も含めて表現することを大切にしている。
——海外のライブを通して感じたこと、これからの課題は?
TATSUYA:その土地の色や空気感をもっと感じたい。人の空気感は、街の空気感とリンクしてる。もっとみんなで探検したら、すぐにアジャストできるようになれる気がする。
——次5年以内の目標は何ですか?
TATSUYA:サバプロがサバプロで、自分が自分であり続ける。どんな状況になっても自分達らしくいることを受け入れてもらえればいいかな。表現することを大事にしていきたい。自分が死ぬまで。
SHOW
——サバプロというバンドに対する感情を表現するなら?
SHOW:できるだけ頭の中にあるものを不純物がないように素のままの自分を人に伝えるようにしてる。等身大の僕らをみんなにもっと知ってもらいたい。
——思い入れの強い曲、またその理由は?
SHOW:「Heroine」は、Yoshの尖ってる部分がメロディに出てる。5人それぞれのアレンジがすぐ固まって、どんどんアイデアが出てきた1 曲。
——前回のアルバムから進化したポイントは?
SHOW:素直に自信を持てるようになった。葛藤はあったかもしれないけど、 やって合わなかったらそれでいいじゃんって。僕がやることは変わらないから、やれることをやるだけ。
——ライブでの自身の見せ場はどこですか?
SHOW:フレーズ的に難しくても魅せたいっていう葛藤があって。その感情と戦って、演奏を変化させていく様とか、自分の中にあるものを出すことに苦しむ顔を見てもらうのが面白いかも。
——海外のライブを通して感じたこと、これからの課題は?
SHOW:国ごとにリアクションが全然違うから、やり方をひとつひとつ考えていく必要がある。どの国に対しても変わらず進んでいくことをスキップしないでやっていきたい。
——次5年以内の目標は何ですか?
SHOW:いろんな評価を加味した上で、総合点で前より優れていたらそれでいいかなって。あのときの自分の方が良かったって思わないように、退かないことが目標。
——サバプロというバンドに対する感情を表現するなら?
IVAN:「LIFE」。サバプロにも、人生みたいに上がったり下がったり波があって、生き物みたいだと思うから。
——思い入れの強い曲、またその理由は?
IVAN:10年前、Yoshと和室の部屋で作った「3 A.M.」。大勢の人がリテイクに参加してくれて、2人で作った曲がようやく完成したっていう感動があった。
——前回のアルバムから進化したポイントは?
IVAN:より早くシャープに制作できるようになった。その分、いつも通りの曲作りになってしまう気がして、リード・リズムをTatsuyaと交換して違いを出している。
——ライブでの自身の見せ場はどこですか?
IVAN:楽しいところ。ちゃんとやってるけど、すごくふざけてる。ライブを見てるみんなが笑えたらいいな
——海外のライブを通して感じたこと、これからの課題は?
IVAN:勉強する気持ちが大事だと思う。文化や物事の進め方を学ぶことで、 こういうやり方もあるんだって理解したい。ミュージシャンとしてじゃな く人間として。
——次5年以内の目標は何ですか?
IVAN:世界を見にいく、音楽を作る、絵を描く。アフリカや南米に行きたい。あと、個展をやって、売り物としてじゃない作品をたくさん作りたい。
TATSUYA Shirt ¥77,000, Pants ¥300,000, Belt ¥42,000 / SHOW Shirt ¥210,000, Pants ¥65,000 / YOSH Jacket ¥400,000, Shirt Reference Product, Pants ¥300,000 / YUDAI Cardigan ¥230,000, Pants ¥300,000, Necklace ¥42,000 / IVAN Blouson ¥1200,000, Gilet ¥70,000 All SAINT LAURENT BY ANTHONY VACCARELLO
Inside Your Head
通常盤:CD【SRCL-11382】
価格:2,500円(税抜)
<収録内容>
■CD
1. Inside
2. Your Head
3. Calm:Unison
4. Mukanjyo
5. Bridges
6. Last Dance Lullaby
7. Hero
8. Heroine
9. red
10. Never; Saying Never
11. 3 A.M.
12. 03:01
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