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Life beyond style

ウルトラライトダウン

ユニクロ(山口市)と東レ(東京都中央区)は、サステナビリティに関する貢献に向け協業し、回収したダウンをリサイクル活用したダウン商品と、ペットボトルからリサイクルしたポリエステル繊維を使用したドライEXの開発を共同で進めると発表した。

 

布団などダウンが含まれる製品のリサイクルは、従来解体を手作業で行うのが一般的だったのに対し、表地が薄く縫製も複雑なウルトラライトダウンは解体の難易度が高いことから、専用の分離機械を開発。ダウンの切断から攪拌分離、回収までを完全自動化し、手作業に比べ約50倍の処理能力を実現したという。

店頭で来店客から回収したウルトラライトダウンは、東レが新たに開発したダウン分離システムでダウンのみ取り出した後、洗浄工程を経て新しいダウン商品の素材に活用。9月に回収を始め、2020年秋冬シーズンから、リサイクルダウンを素材の一部に使ったダウン商品を販売する予定。初年度は日本のみで回収に応じ、難民支援向け商品とは分ける。

ドライEXには、東レの新しい高付加価値PETボトルリサイクルポリエステルを使用。回収ペットボトルから作られるリサイクル繊維は、これまで特殊な断面を持つ繊維や極細繊維の生産は困難だったほか、ペットボトルの劣化などによる黄ばみの問題が課題となっていたが、リサイクル原料中の異物を除去するフィルタリング技術でバージン原料同様に多様な繊維の製造が実現。2020年春夏シーズンから、リサイクルポリエステルを使用した高機能速乾ウエア「ドライEX」の生産を始める計画。