古典主義と共鳴する
GUCCIの写真集が発売へ
- By HighsnobietyJapan in style
- 2019年6月14日
「GUCCI(グッチ)」は、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)のクリエイティブビジョンのもと、ギリシャの映画・舞台監督でプロデューサー、脚本家でもあるヨルゴス・ランティモス(Yorgos Lanthimos)が、同ブランドの2020年クルーズコレクションをテーマにした新しい写真集を企画・撮影したことを明らかにした。
写真集の撮影の舞台となったのは、ローマの「Villa Albani Torlonia(ヴィラ・アルバーニ・トルロニア)」にある「レダ ギャラリー」。ヴィラの敷地に建てられたギャラリーは、時を超え古典主義を再発見できるように入念に設計されたプロジェクトにより生まれた「古典主義の理想」とも言える場。古代ギリシャやローマ時代の彫刻をはじめとしたコレクションも収蔵し、コンサートや舞踊、仮面劇の舞台にもなってきた。
ギャラリーの中央に展示されているローマのパラティーノの丘でレプリカとともに発見された大理石の彫刻作品「レダと白鳥」は、紀元前4世紀の彫刻家Timotheosの作とされている初期ギリシャの彫刻を、紀元1世紀のローマ時代に模刻した作品。当時のシンメトリーへの愛好を反映して制作されたという。
ミケーレは、時にオリジナルよりも本物になり得るコピーの価値の重要性を強調して伝えたいという願いから、同所を写真集の舞台として選んだ。この撮影を機に、GUCCIは同ギャラリーの修復にも乗り出す構えだ。
写真集は、ロンドンに拠点を置く出版社IDEAから11月に発売予定。フィレンツェの「グッチ ガーデン」、ニューヨークの「グッチウースター ブックストア」でも販売。
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