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Life beyond style

私たちはデジタル変革期のど真ん中にいる。あの手この手で効率化の恩恵を受ける一方で、2倍速での映画鑑賞やYouTubeの切り抜き動画など、楽しむことにすら効率化の波が押し寄せている。私たちはいつからか、時間をかける大切さを忘れてしまった。

この数十年のテクノロジーの進化は数千年もの間蓄積された人間のDNAを持ってしても処理が難しい。デジタル機器でメモをとるよりも、ノートに手書きする方が運動脳を刺激して頭に残りやすかったり、漢字が書けなくなったりなんて経験はないだろうか? 効率化による2倍速、3倍速の生活に人間の脳も体もとうに限界を迎えていることにすら気づかない。

資本主義の名のもとに過度に効率化された私たちの生活は、人間性の喪失と引き換えに成り立っているのだ。

人間性の回復のためのキーワードは「スロー」と「バイオフィリア」。スローは文字通り時間を感じること。日本文化には、世界のどの文化よりも、時間を感じられる侘び寂びの心がある。そして、近年話題になっているバイオフィリアとは、「人間は本能的に自然とのつながりを求める」というものである。自然とのつながりが日常にあるのとないのでは幸せ度が違ってくるのだという。

波の音が聞こえる海辺に暮らしてのんびり植物を育てたい。でも、まだまだ都市部でビジーライフから抜け出せない、想像力豊かなあなたにおすすめなのが、スローパフューマリー「Le Labo(ル ラボ)」だ。2006年に誕生したLe Laboは、日本の侘び寂びの概念とソローの思想(超絶主義:主観的な直感を重視する。人間に内在する善と自然への信頼)を核に、時間と自然をたくわえたニューヨークのフレグランスブランド。香水の都であるフランス・グラース産などのこだわりの原料を使用し、時間をかけて調合されるファインフレグランスやホームコレクション、バス、ヘア、フェイスアイテムも展開している。

Le Laboの香りの特筆すべきは、ケミカル感を感じさせず、自然そのものをアートに香る点にある。特に高野山の麓の寺院から着想したヒノキのシャンプー&コンディショナーは一度使えば手放せない。森林浴に勝るものはないが、ここまで自然に近いパフューマリーはおそらく、Le Laboのほかないだろう。

自然の香りに触発されてふと思いを馳せる贅沢な時間。そんなスローパフューマリーアイテムをいくつかピックアップする。

シャワー ジェル マンダリン
爽快なゼラニウムと柑橘類を肌全体で香る。濃厚な泡立ちで洗い上がりもすっきりで、油分が含まれているからかつっぱらない。家でも、これから増える旅先でも、バブルバスで至高のマンダリンタイムを。香りはほかに、ヒノキとバジルを用意。

マンダリン
バジル
ヒノキ

価格:3,410円(税込)
容量:250mL

ハンド ソープ バジル
シトラスやバーベナ、グリーンなアロマがバジルの香りをネクストレベルへと昇華。グリーンの奥深さを讃えるような濃厚な香りを1日何回でも楽しめる。香りはほかにヒノキを用意。

バジル
ヒノキ

価格:3,080円(税込)
容量:250mL

ハンド ローション ヒノキ
日本人の心にグッと刺さる禅を感じさせる香りは、ヒノキの原生林のど真ん中へ意識をトリップさせる。人気のボディクリームよりも柔らかく、程良いテクスチャーで手元から腕周りまでサラッと伸びる。香りは他にバジルを用意。

ヒノキ
バジル

価格:4,180円(税込)
容量:250mL

※Le Laboの製品はパラベンフリー、ジェンダーレス、動物実験はしていない。