style
Where the runway meets the street

ブランド:Azuma.(アズマ)

キールック:LOOK1ではテーマに沿った高校の制服のようなセットアップが登場。LOOK6でキャラクターの後ろ姿を模したデザインを前面にあしらったシャツは、光沢のある素材感も相まってドレッシーなアイテムに仕上がっている。テーラードからMA-1のようなジャケットまで幅広くデザインし、コレクション動画終盤には映画「青い春」で花田先生を演じたマメ山田が登場する。

内容:今季は、デザイナー東研伍が15歳の時に出会ったという、豊田利晃監督の映画「青い春」を題材にコレクションへと落とし込んだ。青い春は漫画家・松本大洋による原作を実写化した作品で、閉塞的で退屈な日常における登場人物たちの「青春」に魅了されたという。今回のテーマは、ブランド立ち上げ当時から「いつか挑戦したい」と考えていたもの。無気力な親友、九條と対立した青木が吐き捨てた「おめぇに出来できねぇことしてやるよ」というセリフのように「Azuma.にしかできないこと」を模索し、吐き出してきたという。作中で青木が死ぬまで叩き続けた13回の拍手と、Azuma.が迎える13シーズン目が一致。東は「今、ファッションに限らず思想も十人一色になっていると感じます。自身で思い、考え、悩み、選ぶことをしなくていいと本気で思っている人ばかりです。平均的な人生を送ろうとする人たちに対して、僕は青木のように意地でも叩き続けます。ひねくれ者の自分ですが、洋服を通して頭の中を見せることで『こんなばかもいるんだ』と『自分しかできないこと』の魅力に気づいてもらえるきっかけになればと思います」と語っている。