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京都の新アートスペース「haku kyoto」で6月14日(金)から、写真家の小見山峻とアーティスト中村壮志による二人展「機械じかけの眼差し」が開催されている。

小見山の写真作品と中村の立体作品で構成し、車やバイクなどの乗り物や、モーター、ライトなどの機械を使った作品で、日常で無意識に見る世界を表現している。例えばそれは、車に乗って移動している時、早送りのような風景の中で、いつかの帰り道や雨の日を思い出すように気が付くと見ている世界や、見慣れたはずのものが未知のものにも感じられる時の世界など。世界は繰り返される人の営みにも感じられ、過去の記憶や経験が混じり合い、新たな発想や感覚を生み出す――。

小見山峻(写真家)

神奈川県横浜市出身。「リアルに寄り添ったアンチリアリティ」をテーマに、自身の作品やファッションフォト、ポートレートを撮影。2018年、JWアンダーソン主催の「YOUR PICTURE / OUR FUTURE」で、日本人で唯一ファイナリストに選出されるなど、海外からの注目も集める。同年11月に初の写真集「hemoglobin」を出版。

中村壮志(アーティスト)

1991年生まれ。熊本県出身。東京都在住。2016年に東京藝大美術研究科修士課程修了。2019年まで同大学で非常勤講師を務める。物語の構造や既存のストーリーを拡張する作品、鑑賞者の記憶や感覚を呼び覚ます空間を、映像インスタレーションやパフォーマンスで発表し、映画と現代美術の中庸を実験的に探る。主な展覧会は個展「夢、もしくは本当の月に関する物語」vacant(東京)、「天台大 師と慈恩寺修験」慈恩寺(山形)など。

機械じかけの眼差し
会期:6月14日(金)~6月30日(日)
開催時間:11:00~19:00
住所:京都府京都市下京区中之町下京区566