ゲゲゲな夜はレセプションパーティーで運動会。
以前の記事にて帰省中というより寄生虫なお盆のキュウリとナスの業界人話をしたが、ショー以外ではレセプションパーティーにも地縛霊として彼らは彷徨っている。
先日、とあるレセプションパーティーに招待いただいたのだが、そちらでも例に漏れずキュウリとナスがケータリングの如く登場し、無料で提供される酒にありつけるだけありつきたい、もはやここを酒場と勘違いしているし、酒で清まるどころか、より邪気が高まったご様子。
ビールはゴキブリを誘引するというが、彼らもカクテル系は何故か選ばずビールを選ぶ傾向にあるのもなんの因果であろうか。
そしてレセプションパーティーにはキュウリとナス男のほかにも現れる、ジャケットを肩かけしては羽根のように、そして手もと、足もと、耳もとはシャイニーに輝かせた形態でシャンパングラスの泡めがけて飛んでくる業界人に擬態した蝶の如しな女性。
どこの誰が呼んだかも分からずスタッフの方も戸惑っているパターンが多く、ほぼ虫なのでやはりキラキラしていそうな場に自然と引き寄せられてきてしまうのであろうか。
さらに虫の習性がそうさせるのであろう、会場内の光のある場を探しては見つけた途端におっぱじまる自身の撮影会。
彼女達にとってレセプションの内容よりも自分が何よりも商品であり主役。そして強靭な精神力の持ち主であるのでどこまでもいつまでもパーティに居座り続ける。「ホタルノヒカリ」が流れ出しそうな終了時刻が訪れようと、虫は虫でも自らがホタルな自認でいるのか、おかわりし続けたシャンパンで赤らみつつも浮きはじめたファンデーションの白さと汗も合いまった淀んだ輝きを放ち続けるのである。
ほかにも、挨拶代わりに「なんでここにいるの~? 誰に呼ばれたの~?」と謎のマウントを高尾山くらいからの高みからとって聞いてくる山の怪や、挨拶で低い胸の位置で手を振り続けつつ目に光がなく愛想で口角が上がりすぎた結果、口裂けと化している怪など、レセプションパーティーは魑魅魍魎。
生気を吸い取られたかのような感覚と現世に帰る安堵感で会場を出ては、ファッションもビューティーも根っこは常に化かし合いであったということを再認識するのだ。
- Words: キクチ