世界を救うは、VIVA! DIVA!
近頃、DIVAが忙しい。
おマラことマライア・キャリー(Mariah Carey)は正月のしめ縄の化身みたいな髪型と衣装で神々しく目出度いDIVAのオーラを放ちながら、Tiffany & Co.(ティファニー)のイベントで生歌を披露。
彼女のシグネチャーでもあるVan Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)のバタフライリングはTiffany & Co.のイベントなので、ちゃんと外しており、DIVAにも配慮という概念があるらしいことが伺い知れる。
そしておマラとDIVAの双璧をなす女王マドンナ(Madonna)もカムバを発表。
新作は2005年にリリースされた、とにかく踊らされていけ! といった「Confessions on a Dance Floor」の続編となる作品になるそうなのだが、当時もド派手な色のレオタードで踊り狂っては「Gomennasai~」と言いながら開脚で迫ってくる師匠は、もはやオスを喰らう女王カマキリのソレであり、弱肉強食の頂点に立つは女王マドンナであることを認識したものだが、約20年の月日が経ってさらにパワーアップしている様子であるし、“Time goes by so slowly(時間はゆっくり過ぎていく)” と言っていたが、むしろときを操っていそうまである。
現在67歳であることを感じさせぬDIVA魂。
顔も老舗菓子の “ばかうけ” のような随分とシャープなシルエットにアップデートされて女王も老舗ならではの旨味を出しつつ、なんと当時のフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)時代のGUCCI(グッチ)のボンバージャケットにDior(ディオール)のサングラスとレオタードで、隠したいんだか見せつけたいんだか、暑いんだか寒いんだか。
そして新たなロゴでは、これまた当時のSAINT LAURENT(サンローラン)のシャイニーなブーツを履いて大胆に開脚しながらも、股はスピーカーで隠すというこれまた隠したいんだか見せつけたいんだか。
でもDIVAにはそんな概念こそ愚問であることを自らが体現してくださっている。
黙って拝めということなのだ。
人の域すら超えてそうな賽銭すら投げつけたくなる目出度さこそがDIVA。
近頃のスレッズなどのSNSでは「〇〇歳に見えないって言われます」といった小さな自己顕示欲をばらまく民に満ちているが、見習うべきは有無を言わす暇さえ持たせてくれず圧倒して圧勝してくるDIVA。
景気が悪いときにも景気の良い出で立ちで我々に夢と希望を与えてくれるが、致死量を浴びすぎると逆に生気を吸い取ってくるので用法・用量はしっかり守っていきたいのがDIVA。
VIVA! DIVA!
DIVA達にはこれからも元気に胸や尻もほったからし温泉のようにほったらかしていただいて浸かっていきたい次第である。
- Words: キクチ