style
Where the runway meets the street

ブランド:OPENING CEREMONY(オープニングセレモニー)

キールック:LOOK1には袖を切り落としたコートが登場。生地感はやや厚めで重厚感を出しつつシルエットは涼しげでインナー次第でシックにもカジュアルにも着こなせる。LOOK10の筋肉を描いたTシャツは部分的に隠して着用することで筋繊維を一種の模様のように表現でき、さまざまなレイヤードが楽しめる。コレクションの中で際立つブラックで統一されたLOOK25のジャケットは、シンプルなシルエットながらポケットを全面に多く配置し、利便性とデザインを兼ね備えた。

内容:共同クリエイティブディレクターのキャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)は、移民の家族が受け入れられているコミュニティが特徴的な、幼少期を過ごしたLAのバレー地区を思い返したという。今季は多様性のある価値観を代表するアメリカ人に敬意を表し、生地やシルエットにノスタルジーさを反映し、若かりし頃をオマージュ。刺繍や総柄プリント、靴の装飾などで子供の頃に頻繁に訪れていたパレード「Tournament of Roses(トーナメント・オブ・ローズ)」にちなんだバラを採用した。カリフォルニアのサーフカルチャーは、シーズンロゴやシャーリング、テーラリング、ドレスのゆったりとしたフィット感で表現した。フェイクレザーやエンボス加工のテクスチャー、ケーブルニットのボディ、ダークなカラーパレットを用いて、ライトウェイトな春夏の生地感を保ちつつ、冬の装いを意識。ボタンを溶解したディテールは、リムとレオンの故郷を脅かしている世界的な暑さの影響を表している。デザイナーのテレル・デイビス(Terrell Davis)とのコラボレーションでは、カリフォルニアにいる10代の人々が使用する携帯電話やレコードプレーヤー、雑誌、ラバライトなどを元に、小宇宙を描いたレトロフューチャーなアートワークを落とし込んだ。