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Life beyond style

ブランド:BURBERRY(バーバリー)

内容:BURBERRYはこのほど、サステナブルな取り組みの一環として、2025年までに世界の気温上昇を産業革命前から1.5度未満に抑える「クライメート・ポジティブ」を2040年までにを実現すると発表した。ラグジュアリーブランドとして初の試みで、BURBERRYがすでに掲げてきた、温室効果ガスや二酸化炭素(CO2)の排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする「ネット・ゼロ」より先を行く取り組みだ。

クライメート・ポジティブに伴い、2030年までにサプライチェーンの温室効果ガス排出量を46%削減するほか、他社の二酸化炭素排出量削減をサポートするプロジェクトを発展させるなどの取り組みも推進。SDGs達成のための国連によるグローバル・ファッション団体Fashion Avengersのサポートにも加わる。

© Courtesy of Burberry

2030年までに目指す温室効果ガス排出量46%削減(以前の目標は 30%)は、パリ協定の目標値・気温上昇 1.5℃抑制と同等の目標。2040年までのネット・ゼロ実現は、この目標値を10年前倒した取り組みとなる。バーバリー・リジェネレーション・ファンドを通じ、ローカーボン実現を加速化させ、エコシステムを本来の状態に戻し保護する自然由来のプロジェクトにも投資する考え。

バリューチェーン(価値連鎖)を超えゼロカーボンを目指す投資では、大気中の二酸化炭素を排除させ、自然のエコシステムを保護し復元するプログラムをはじめ、環境変化への適応を強いられる前線を支え気候変動の被害から回復させるプログラムを示し、NGO団体や政策立案者などとパートナーシップも組みながらファッション業界のポジティブな変化に必要なことを積極的に提唱する構えだ。

© Courtesy of Burberry

バーバリー・リジェネレーション・ファンドは、CO2のオフセット・インセットを検証するプロジェクト支援のため2020年に設立し、CO2を相殺・貯留。インセットの最初のプロジェクトとして、BURBERRYはPUR Projetとパートナーシップを組み、オーストラリアのウール生産者とリジェネラティブ農業に取り組む。これにより農場の土壌のCO2回収、水循環の改善、生物多様性の回復を推進していく。

Fashion Avengers支援の一環としては、Forest for Changeをサポートする。ロンドン・デザイン・ビエンナーレに合わせ、英デザイナーのエズ・デブリンにより今年立ち上げられたプロジェクトで、 6月1日(火)〜 6月27日(日)の期間中、ロンドンのサマセット・ハウスの中庭が「森」に変化するもの。来場者がSDGsの17の目標を理解し、体験できるという。