style
Where the runway meets the street

JW Anderson(JW アンダーソン)」は2021年秋冬コレクションメンズとプレフォールウィメンズコレクションを1月20日に発表した。両コレクションはベンジャミン・ブルーノ(Benjamin Bruno)によってスタイリングされた全37体で構成。

JW Anderson創世記のリバイバルとなるメンズとウィメンズの境目をあいまいにしながらも、新鮮なコレクションは一言で「口直し」だという。パーカーやスウェットにプリントした野菜はオランダの静物画に着想を得たもの。メンズのレザーパンツは、二等辺三角形のようなサイドパネルを取り入れ、彫刻的なプロポーションに仕上げたほか、レッド、ライトブルーなどで染められた丈長のモヘアニットは、ジェンダーレスな「チュニック」に。手編みのラディッシュが配されたニットや、ボディ一面に施されたフラップポケットと長めの襟が特徴的なミリタリーテイストのロングシャツも登場。ウィメンズコレクションは、ボリューミーなシャギーニットパンツや、曲線的なパターンでデザインされたフレアシルエットのトレンチコートにハーネスをレイヤードしたスタイリングなどを披露。

今回初コラボレーションとなるユルゲン・テラー(Juergen Teller)をフォトグラファーとして迎え、2020年12月にテラーのロンドンのスタジオで撮影。プロップや洋服のプリントに登場した「野菜」で飾られたモデルの体を、テラーの写真を通して「生きた彫刻」として表現した。

ロンドンのクリエイティブエージェンシーであるOK-RMとコラボレーションし、フィジカルな形式のプレゼンテーションも展開。37体のルックは、ユルゲンによって書かれたキャプションとともに、19枚で構成される両面のポスターの上に落とし込まれた。アンダーソンからの手紙が同封されたポスターは、特注の厚紙でできた三角柱型のメールチューブに入れられ、世界中の「ゲスト」に届けられた。

「今シーズンポスターを選んだのは、受け取った方々に、展示に訪れたかのような雰囲気を味わってほしかったからです。写真にフィットしないキャプションがその雰囲気を醸し出します。まるで展示やギャラリーに行って、リーフレットやポスターを家に持って帰ったかのような感覚になります」とアンダーソン。

デジタル形式として、アンダーソンがコレクションについて説明し、インスピレーションやパンデミックの中でこのコレクションを生み出すことがどのような経験であったかを語るショートビデオも公開。