style
Where the runway meets the street

2019-20年秋冬シーズンのRICK OWENS(リック・オウエンス)は70年代に活躍したアメリカ・ニューヨークのデザイナー、ラリー・レガスピ(Larry Legaspi)へオマージュを捧げた。同デザイナーは70年代にLABELLEやKISSといったバンドのアイコン的な衣装を手がけ、当時のアンダーグラウンドシーンを大衆へと広く紹介した。また幼少期のリック・オウエンス(Rick Owens)にも多大な影響を与えたという。

それが顕著に表れていたのがシルバーやブラックの光沢ある素材や、KISSの元ギタリストであるエース・フレーリー(Ace  Frehley)が着用していたジャンプスーツから着想されたピースなど。また序盤のキーとなっていたロングコートや半纏などのキルティング素材のアウターウェアは、赤やブラウンで登場し、黒を基調とするカラーパレットに明るさを加えた。

ショー中盤からはウールのコートや肩を強調したブレザーなどテーラリング要素の強いルックが続き、序盤とのコントラストを生んだ。今回はエコでサステイナブルなスニーカー作りを行う、VEJA(べジャ)とコラボレーションの元、100%ビーガンなスニカーを。

なおオウエンスはレガスピをテーマとした本を手がけ、同書が今コレクションの発売と同じタイミングで10月に発表されることが決定されている。

全ルックは以下のギャラリーから。