これが、VERSACE化されたOnitsuka Tigerだ。
VERSACE(ヴェルサーチェ)のグアント ローファーは、まさにクラシックな一足だ:ブラウンレザーのスリッポンに、極薄の木製ソール、くたっとしたレザートゥ、そしてVERSACEの象徴であるメデューサエンブレムを備えている。そして今回、この靴はOnitsuka Tiger(オニツカタイガー)から着想を得た新たなルックへとアップデートされた。
VERSACEとOnitsuka Tigerによる初のコラボレーションでは、映画『キル・ビル』でお馴染みのスリムな靴や、Onitsuka Tigerの親会社であるASICS(アシックス)のハイテクランニングシューズに見られるストライプが、イタリア製のレザーローファーにあしらわれている。当然ながら、そのストライプはどこか浮いて見える。だが、それこそがこのデザインの面白さだ。

厳密に言えば、この靴は昨年9月のパリ・ファッションウィークのランウェイで既に披露されていた。しかし、このコラボが4月2日、VERSACEの公式サイトでついに発売された。
このコレクションにおいて、イタリア製の靴はローファーのみだ。それ以外のモデルは全て、日本・鳥取にあるOnitsuka Tigerのリニューアルされた工場で製造されている。
日本で最も人口の少ない県である鳥取県で——ブランド創設者・鬼塚喜八郎の出身地でもある——Onitsuka Tigerは、日本のシューズブランドとして最もよく知られるフラットソールモデル「Mexico 66」をベースにした一足である、VERSACEのTAI-CHIスニーカーを製作している。 TAI-CHIのイタリア製アッパーレザーは、手作業による洗浄や研磨によって、履き込んだような風合いに仕上げられている。色展開は、メタリックシルバーやゴールドから、落ち着いたベージュのワントーンまで展開され、いずれもシュータンにはゴールドのメデューサエンブレムがあしらわれている。
これらのカラーバリエーションは、元VERSACEのクリエイティブディレクターであるダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)の短命に終わった在任期間に生まれたものであり、彼が手がけた唯一のショーで発表されたコラボでもある。かつてラフ・シモンズ(Raf Simons)の右腕を務め、最近までAlaïa(アライア)クリエイティブディレクターを務めていたピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)が、ヴィターレの後任として発表された。
VERSACEの未来がどうなるかは誰にも分からない。しかし、現在のVERSACEは、これまでで最もラグジュアリーなOnitsuka Tigerの靴(そして、とびきり奇抜なローファー)を世に送り出そうとしている。
©︎ VERSACE
- Words: Tom Barker