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Where the runway meets the street

ブランドBALENCIAGA(バレンシアガ)

BALENCIAGAは7月6日、オートクチュールコレクションを発表した。

デムナ(Demna)による2回目となるオートクチュールコレクションは、高度で伝統的な技術でメゾンのレガシーをさらに発展させた。日本製の石灰岩ベースのネオプレンは、創設者クリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)のために考案された生地Gazarの現代版として投入。3Dプリントされたパディングとウェットスーツに着想を得た、ファスナーで開閉できるジップクロージャーのルックを完成させた。

ルックを装飾したのは、F1で活動するドイツのコンストラクター「メルセデスベンツ・グランプリ・リミテッド(Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.)」で設計された、コーティングされたポリウレタンのフェイスシールド。また、ショーの音楽はBang&Olufsenとのコラボレーションの一環として、ランウェイモデルが歩きながら手にしたサウンドシステムを兼ねたハンドバッグ「Speaker Bag」で再生された。

オーガンザーやジャージーのリボンにビーズとスパンコールをちりばめたトロンプルイユのツイードや、手縫いに数千時間かけたというクリスタルビーズのフィッシュネットガウンやスパンコールドレス、ジェットビーズのジーンズも登場。Tシャツはアルミニウムで接着され、操作の際に形状を保持する新しい生地を取り入れた。

日本製のウォッシュドデニムにはサテンの裏地を施し、シルバーメッキのボタンで仕上げた。コルセットはメンズのトップスに組み込まれ、ウエストウールコートと並んで極端なシルエットが目を引いた。

今回、コレクションの4分の1以上は、アップサイクルされたアイテムで製作。ヴィンテージのボンバーやパーカー、カーコート、ジーンズを分解し再度組み立てたという。アンティークの腕時計もジュエリーに生まれ変わらせた。フェイクファーは、高解像度の写真マッピングと数週間に及ぶプログラミングで作製した。

トレーンやケープ、スカーフトップ、リボン、ギャザースカートを備えたドレープドレスは、新たな色になり、新開発されたファブリックトリートメントや光沢のあるコーティングなどでアーカイブピースを再解釈。250メートルの様々なチュールで作ったウェディングドレスには7500時間の刺繡を擁し、クリスタル7万個、銀の葉8万個、スパンコール20万個のスパンコールがドレスを飾った。