style
Where the runway meets the street

ブランド:BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)

BOTTEGA VENETAは2月26日(現地時間)、2023年秋冬コレクションを発表した。

クリエイティブ・ディレクター、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)が手がける3シーズン目となるコレクション。ブレイジーが発表してきた「イタリア」3部作を締めくくる今回のショーでは、「パレード」をテーマにクラフト・イン・モーション(動きの中のクラフト)を通じ、同国の過去・現在・未来を引き続き融合。古代の神話と未来派が形作った未来の姿の双方から着想を得たという。

「パレード:ストリートの錬金術は多様なものが集まった中に存在します。誰に出会うだろう?角を曲がったところには何がある?あなたを驚かせるのは誰だろう?その出会いの驚きこそが重要なのです」とブレイジー。ショーは日常の朝をイメージさせる場面からスタートし、透け感のあるホワイトのシュミーズと、ベッドソックスを、ドレスとレザーを編んだシューズで表現。いずれもナッパレザーを全面に使用したピンストライプのナイトシャツやパジャマを纏った「おしゃれにこだわる実業家」などが登場。

前半は、シルエットに見られる日常的な意味合いを、後半はより幻想的なムードで着替えや変身について探求。司祭やプレイボーイ、銀幕の美女や古代の海のセイレーンが闊歩する「パレード」の場を通じ、ドレスアップの楽しさや喜び、服を通して得る自信を表現した。歴史あるシルエットを復活させ、深く開いたネックラインや、芯を入れて作ったシルエット、スリット、吊り下げなどでアレンジした。

Botticelli(ボッティチェリ)の「プリマヴェーラ」(1482年)のクロリスとフローラを現代的に再構成し、シルクに綿密な手刺繍などを施し配置に変化も持たせた。シャギーなフィルクーペジャカードや、新種の皮膚のように鱗や羽となって体を覆うイントレチャートなども登場。新たな創造上の生き物(クリーチャー)たちが手にするサーディンバッグのハンドルには、半透明のムラーノガラスをあしらった。