art

© The Guy Bourdin Estate 2021/Courtesy of Louise Alexander Gallery

フォトグラファー: ギイ・ブルダン(Guy Bourdin

東京・銀座「シャネル・ネクサス・ホール」で9月8日(水)〜10月24日(日)、仏著名ファッションフォトグラファー、ギイ・ブルダンの写真展が開催される。

1928年にパリで生まれ、1991年に生涯に幕を閉じたブルダンは、 画家として活動開始後、マン・レイなどシュルレアリストの影響を受け実験的に写真を制作。独自のストーリーテリングのスタイルが注目を集め、仏ヴォーグ誌1955年2月号にファッション写真が初掲載。誌面をはじめ「CHANEL(シャネル)」などブランドの広告も手がけた。作品はこれまでにも英ヴィクトリア&アルバート博物館、テートモダン、仏ジュードポーム美術館などで展示されてきた。国内では2006年に初となる写真展が東京都写真美術館で開催された。

滑稽と崇高の紙一重の合間を「弄ぶ」ような意外性を持ち、緻密に構成する作品で知られるブルダンは、芸術に触発されて絵画やデッサンを試作。1940年代後半から写真を撮り始め、1951年にマン・レイとの出会い、シュルレアリスムの大きな影響を受けた。同時にアルフレッド・ヒッチコック監督にも影響を受け、謎めいた筋書きをはじめ、意識下の緊張を創り出すなどした。

「The Absurd and The Sublime(滑稽と崇高)」と題した同展では、ブルダンの象徴的な作品に加え、アーカイヴからこれまで展示されたことのないオリジナルプリントも展示。モノクロヴィンテージ写真からは、ブルダンの初期の実験と独特のスタイルの進化が見て取れる。

© The Guy Bourdin Estate 2021/Courtesy of Louise Alexander Gallery
© The Guy Bourdin Estate 2021/Courtesy of Louise Alexander Gallery
© The Guy Bourdin Estate 2021/Courtesy of Louise Alexander Gallery
© The Guy Bourdin Estate 2021/Courtesy of Louise Alexander Gallery

会期:9月8日(水)〜10月24日(日)
開館時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
会期中無休・入場無料・予約不要(混雑時、入場制限あり)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階