HERMÈSが描き出す軽やかな空想の旅へ。
- By HighsnobietyJapan in event
- 2022年6月13日
©Benjamin Schmuck
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ブランド: HERMÈS(エルメス)
HERMÈSが、東京ミッドタウン・ホールでエルメスシアター『LA FABRIQUE DE LA LÉGÈRETÉ―軽やかさの工房』を開催している。
仄暗い会場に設置された6つの小ステージ。ファッションジュエリーやバッグ、テーブルウェアをギミックとしながらジオラマで構築されたヴェニューの目の前でダンサーたちによる演技が繰り広げられ、同時にカメラを通してその小さな世界が大クリーンで映し出される。
スペクタクルで描き出されるのは天馬ペガサスの六匹の小馬たちによるファンタジックな旅のストーリー。「軽やかさは、お前たちの周りのあらゆるところにある」と6頭は自分らしい軽やかさを探し出す旅へ出る。旅の末路でそれぞれが出会ったのは美しくも不思議な、曖昧かつ優しい軽やかさ。音楽、自然、感情、言葉、愛など日常の延長線上にある美しいものごとからそれを見出した子馬には翼が生えてふわりと浮かびあがり、観客の心もいつしか空高くへ誘われる。
演出を手掛けたのはベルギー出身の演出家ジャコ・ヴァン・ドルマルと振付家のミシェル・アンヌ・ドゥ・メイ。ダンスカンパニー・アストラガルとのコラボレーションで、童話のようなあどけなさをもっての繰り広げられる。サーカスに登場した子馬の息遣いを感じさせるほどに饒舌なフィンガーパペット、一点透視図法的に均衡を演出された美しい小部屋での思考を惑わせるトロンプ・ルイユ、ダンサーの狡猾な演技とダイナミックなヴィジュアルアート。カメラを通してよりシアトリカルに映し出されるスクリーンに対して小さなステージ上で繰り広げられるダンサーたちの一挙手一投足によって観客は子供の頃のように純粋な感情の起伏を体感する。
2022年のHERMÈSのテーマは『もっと軽やかに』。来日したエルメスインターナショナルのコミュニケーション部門 エグゼクティブヴァイスプレジデント シャーロット・デヴィッド氏は軽やかさについて「軽やかさの形は一つではありません。ポエジーなもの、カラフルなもの、美しいものとさまざま。要素は日常にあふれており、一人ひとりの心のなかに潜む童心にかえることで、思い起こされます」と解説した。
過去2年間のパラダイムシフトが覆ってきた鬱屈から、空たかく飛び立ちたいと願う人々の願いを反映したような軽やかな演目となっている。
「LA FABRIQUE DE LA LÉGÈRETÉ―軽やかさの工房」
会期:6月12日(日)〜 21日(火)※14日(火)休館
場所:六本木の東京ミッドタウン・ホール ※完全予約制
- Words: Yuka Sone Sato