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Titelmedia / Eva Al Desnudo

フランスのオークションハウス「アールキュリアル(Artcurial)」が、5月11日から16日(現地時間)まで、「シュプリーム(Supreme)」オークションイベントを開催する。11日から15日はエキシビション、16日の現地時間18時からオークションがスタートする。

アメリカヒップホップグループの「ウータン・クラン(Wu-Tang Clan)」が1994年にリリースしたシングルアルバム名を引用し、今回のオークションイベントを「C.R.E.A.M (Cash Rules Everything Around Me)」と命名。展示されるすべての商品が、オークションの対象になるという。

「アールキュリアル」のチェアマンである「Fabien Naudan」は「今回のオークションは、1980年代後半からの30年間を振り返るために開催する」とオンラインメディア『Business of Fashion』に対して語った。「最初の10年、ストリートアーティストやスケートボーダー、DJたちは、アートに対し実験的で、金銭的な対価を考えずにやっていた。次の10年でビジネスになり、さらにその後の10年で完全なる売買市場になってきている」

オークションは「シュプリーム」のレアアイテムを150点以上揃え、アイコニックなボックスロゴのTシャツから「ダミアン・ハースト(Damien Hirst)」とコラボしたスケートボード、バイクのヘルメット、バスケットボール、ヌンチャク、そしてもちろん、「シュプリーム」×「ルイ・ヴィトン」のアイテムも出品されるようだ。さらに、「カウズ(KAWS)」や「村上隆(Takashi Murakami)」、「ジョージ・コンド(George Condo)」など、「シュプリーム」のコラボレーターたちのアート作品もオークションに出品されるという。

「ストリート・カルチャーの歴史を語るイベントになるだろう。アート分野だけに限らず、スニーカー、レコード、スケートボード、ファッション、そしてすべてのものがストリートカルチャーの歴史を語っているんだ。ファッションは、アート市場にさらなる重要な役割を果たしていくに違いない、プロダクトは社会を変えていくんだ。『シュプリーム』のような会社は、社会を少しずつ変えてきていると思う。彼らのプロダクトはまさにソーシャルメーカーで、いまとなってはボックスロゴというものを知らない人がいないだろう」