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Where the runway meets the street

Carhartt WIP / KITH

Highsnobietyでのウィメンズにフォーカスしたショッピングコンテンツは、ストリートウェアやファッション、スニーカにおける分野に精通している女性のキュレーターやライターで構成されたチームによってまとめられている。

ストリートウェアがメンズファーストなのは言うまでもない。メンズのみのブランドか、ウィメンズがあったとしてもメンズほど凝ったデザインはない。オンラインであれ、店舗であれ、私たち女性の多くはメンズのデザインを切望することもしばしば。なぜなら、メンズの商品にはいつもかっこいいものが並んでいるからである。しかし、幸運なことに、私たちの好きなストリートブランドの多くが時代に追いつき、女性が実際に着たいものを展開するようになった。

私たちが厳選したウィメンズのストリートウェアブランドを以下にリストアップしている。

Carhartt WIP

デトロイトで生まれたCarhartt(カーハート)は、誰もが知るワークウェアブランドで、1889年以来、高品質で丈夫なワークウェアを作っている。現在定評のあるWork in Progress(ワーク イン プログレス)プロジェクトはエドウィン・フェー(Edwin Feah)により1994年に誕生し、Carharttを全く新しいレベルへと押し上げた。

普段着という視点はそのままに、Carhartt WIP(カーハート ダブリューアイピー)は、ブランドのアイコンであるオーバーオールやワークウェアに加えて、スマートなデザインや大胆なグラフィックをのせたTシャツや、ユーティリティジャケットなど、スケートウェアとストリートのエッセンスを掛け合わせている。Carhartt WIPは、メンズラインに全く劣らないウィメンズコレクションを展開している。

Carhartt WIPのウィメンズラインには、カモフラージュ柄のアイテムや、スタジャン、オーバーオール、ロングスリーブのTシャツ、ワークデニムやビーニーなど幅広い。ワークウェアのテイストが好みであれば、Carhartt WIPは間違いない。

Stüssy

ストリートウェアにおいて、Stüssy(ステューシー)の説明は必要ないのかもしれない。南カリフォルニアで生まれ育ったサーファーのショーン・ステューシー(Shawn Stussy)発案のブランドは、サーフボードの会社として始まり、古くからサーファー仲間であったフランク・シナトラJr.(Frank Sinatra Jr)のおかげもあり本格的なストリートウェアブランドへと成長を遂げた。

Stüssyは、自由でリラックスムードなイカした洋服というイメージを作り上げっていき、直近のコレクションでも見てとれる。同じ志を持つアーティストやパンク界のレジェンドThe Clash(ザ・クラッシュ)のミック・ジョーンズ(Mick Jones)などのブランドと強いつながりを持つ個人で構成されるStüssy Tribe(ステューシートライブ)が存在する。

現在創設者は不在だが、Stüssyは最近、ボブ・マーリー(Bob Marley)を讃えたコラボレーションや、ロンドンに新店舗をオープンするなど勢いは止まらない。メンズアイテムのほとんどがウィメンズサイズでも展開しており、ストリートウェアのニーズに沿ったウィメンズラインもある。

MISBHV

ポーランドからやってきたMISBHV(ミスビへイブ)は、ウィメンズオンリーのストリートブランドである。デザイナーのナタリア・マグゼック(Natalia Maczek)は、ロンドンでファッションを学ぶつもりでいたが、ワルシャワで法律書を読みふけることとなった。

しかし、ファッションへの情熱が勝り、弱冠19歳でTシャツやセーターを自身でアレンジを始め、地元のクラブで熱狂的なファンを獲得した。外へと広まり始めるのはそう長くはなく、MISBHVはポーランドだけでは収まらず、国際的にファンを獲得した。

今では、ロビン・リアーナ・フェンティ(Robyn Rihanna Fenty)や大手リテーラーのFarfetch(ファーフェッチ)、ANTONIOLI(アントニオーリ)などと提携し、ストリートウェアという盤上の注目の駒となった。

Off-White c/o VIRGIL ABLOH™

ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)は、Off-White c/o VIRGIL ABLOH™(オフ ホワイト)のおかげでストリートウェアにおいて、そしてLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)のメンズウェアのトップデザイナーとしてラグジュアリーのファッションにおいて、誰もが知る重要な人物となったのは言うまでもない。

この成功への道のりははっきりと見て取れる。

Off-White c/o VIRGIL ABLOH™は熱烈なファンがおり、世界中へと拡散される。Nike(ナイキ)やConverse(コンバース)とのスニーカーのコラボレーションは発売と同時に完売する勢いである。アパレルやアクセサリーへの懸念があり、ウィメンズシューズブランドJIMMY CHOO(ジミー チュウ)とのコラボレーションに加え、Levi’s® Made & Crafted®(リーバイス® メイド アンド クラフテッド)やHeron Preston(ヘロン プレストン)、RIMOWA(リモワ)などのブランドとコラボレーションを行った。

Off-White c/o VIRGIL ABLOH™のウィメンズラインは、ダイアナ元妃に着想を得たスーツから90年代のデニム、パテントレザーパンツ、クロップドのデニムジャケット、ブーツまで幅広いアイテムで展開している。ヴァージル・アブローがLouis Vuittonでその世界のトップへと昇りつめるも、Off-White c/o VIRGIL ABLOH™のアイテムで私たちを魅了し続けているのだ。

A-COLD-WALL*

3年前に設立されたロンドンを拠点とするA-COLD-WALL*(ア コールド ウォール)は、すでにストリートウェアにおける有力ブランドである。このブランドの若きデザイナーのサミュエル・ロス(Samuel Ross)は、ブランドの立ち上げ前にヴァージル・アブローの下で働いていた。

グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートし、イラストレーションや建築などに興味を持ち始めてまもなく、ファッションへと移行していった。友人でデザイナーのアンドリュー・ハーパー(Andrew Harper)のブランド2wnt4(トゥエンティーフォー)を手伝い、ヴァージル・アブローの下でのインターンを経て、Off-White c/o VIRGIL ABLOH™のクリエイティブアシスタントまで上り詰めた。アブローとの数年間の後、その才能の幅を広げるべく、自身のブランドA-COLD-WALL*に資金を注ぎ込むことを決めたのだ。

技術的かつ実験的なA-COLD-WALL*のコレクションは、当初メンズのみで、不定期にウィメンズのカプセルコレクションを発表していた。しかし、今は違う。多くの期待があり、A-COLD-WALL*は2018年秋冬でウィメンズコレクションを発表し、エッジが効き、ジェンダーレスなフーディーやタクティカルベスト、パンツなどがエッジを効かせたジェンダーレスなアイテムで構成されている。強い見た目を好む女性には最適だろう。

Prix Workshop

Prix Workshop(プリックス ワークショップ)は、今年コレクションを発表したばかりでブランドの規模はまだ小さいが、インスタグラムですでに6万人以上のフォロワーを抱え、流行に敏感な人たちから支持を得ている。

Prix Workshopは、ニュージーランドをベースにする若手デザイナーのエスター・ウン(Ester Ng)により立ち上がったストリートウェアブランドで、ニュージーランドの雑誌『Viva』で行われた彼女のインタビューによれば、ニュージーランドを拠点にしながらも、約90パーセントの顧客は海外からだという。

2018年秋冬でのデビューコレクションでは、カーゴパンツやタクティカルベストを含むユニセックスのアイテムに加えて、ネオンイエローのバイカーショーツとビキニトップスのような今年の流行もいくつか登場している。もしカーダシアン&ジェンナーファミリー(Kardashian-Jenner family)のお墨付きかどうかを気にするのであれば、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)とケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)、クロエ・カーダシアン(Khloé Kardashian)が着用済みである。

KITH

ロニー・フィーグ(Ronnie Fieg)によって2011年にニューヨークで設立されたKITH(キス)は、ニューヨーク、マイアミ、そしてロサンゼルスに店舗を持つリテールストアであり、ユニセックスのブランドでもある。

知らない人のためにも、ロニー・フィーグはスニーカー界で20年以上の経験を持つ、その筋では有名な人物である。ニューヨーク・クイーンズで生まれ育ち、初めてスニーカーの世界にハマったのは、弱冠12歳の時。ニューヨークのスニーカーショップの商品補充係として働き始めた時であった。そこでキャリアを積み、KITHを立ち上げる前までには、店舗のバイヤー責任者まで昇りつめた。

KITHでは、素晴らしいアイテムが見つかるだけではなく、オリジナルのアパレルラインもとても魅力的である。KITHのウィメンズは、MISBHVと提携し、共同開発された17着の2018秋冬コレクションでは、アスレジャーのアイテムやスウェット、レザージャケットやパンツまで幅広い。

1017 ALYX 9SM

以前は、ALYX(アリクス)という名前で知られていた1017 ALYX 9SM(1017 アリクス 9SM)は、高品質なマテリアルを使って破壊的なファッションを生み出している。ニューヨークを拠点にしているが、創設者であるマシュー・ウィリアムズ(Mattthew Williams)が現在暮らしているイタリアのフェラーラで製作されている。

シカゴで生まれ、カリフォルニアで育ったマシュー・ウィリアムズは、2015年にブランドを立ち上げる。このラグジュアリーブランドは、先進的なデザインで、消費者やファッション関係者共にファンを獲得した。1017 ALYX 9SMのチェストリッグバックを例にとると、この年に最も盛り上がったトレンドの一つで、当分は廃ることはないであろうルックを打ち出したのだ。

様々なリサーチを続け、マシュー・ウィリアムズは、ついに初めてのウィメンズのコレクションを発表した。自身のルーツでもあるカリフォルニアやサブカルチャーへの愛、ファッション業界での長年の経験からインスピレーションを得たアパレルやアクセサリー、ハーネスが登場した。

Heron Preston

A-COLD-WALL*のサミュエル・ロスのように、ヘロン・プレストン(Heron Preston)は、ヴァージル・アブローの仲間の一人である。ヴァージル・アブローと同じく何でも屋で、ファッションデザイナーだけでなく、クリエイティブコンサルタントとしてカニエ・ウエスト(Kanye West)のYEEZY(イージー)や『The Life of Pablo』(ザ・ライフ・オブ・パブロ)のアルバムをサポートするアーティストであり、クリエイティブディレクターでもある。

サンフランシスコで生まれ育ち、ニューヨークはマンハッタンにあるパーソンズ美術大学で学位を取得する。自身の名を冠したブランドで2017年パリメンズファッションウィークでのデビューを果たし、無駄使い廃棄ゼロがテーマの服やアクセサリーのシリーズでNYC Department of Sanitation(ニューヨーク市の衛生局)とコラボレーションした「UNIFORM」ラインが話題を呼んだ。

幸いなことに、ウィメンズファッションから離れたわけではない。2018年秋冬ウィメンズコレクションでは、クロップトップスや、シースルーのアイテムなどより女性らしい雰囲気を持ち合わせた50着に加え、旧友であるヴァージル・アブローのOff-White c/o VIRGIL ABLOH™とコラボレーションをしたハンドバックを発表した。

I.AM.GIA

インスタグラムに手こずるブランドもいる中で、インスタグラムから始まったI.AM.GIA(アイアムジーアイエー)は成功している。去年で立ち上がったばかりで、アラナ・パリスター(Alana Pallister)とオーストラリアのショップTiger Mist(タイガー ミスト)を共同で作った妹のスティービー・パリスター(Stevie Pallister)によって設立された。インスタグラムを通じて、I.AM.GIAは瞬く間にインフルエンサーやセレブリティーの支持を集めた。

至って簡単なことだが、スネークスキンのブーツや、コルセット、カーゴパンツや、チェックのセットアップに至るまで、インスタ映えする大胆なデザインのものばかりである。インスタ映えを狙って気取る必要もないのは、全てのアイテムが$200ドル以下だから。

インスタ映えを狙うなら、I.AM.GIA。現在のI.AM.GIAは、Urban Outfitters(アーバンアウトフィッターズ)のような大規模のリテーラーを通すことで、手に入れやすくなっている。