style
Where the runway meets the street

ブランド:Rick Owens(リックオウエンス)

内容:コロナ禍となり4回目となったコレクションは、 オウエンスが一年の半分を過ごしているというヴェネツィアのリドビーチでライブストリーミングショーとして発表。コロナ収束後の世界を考え、感謝などの意も込めたオウエンス独自の解釈で快楽主義を謳歌する。

レッド・ツェッペリンの「聖なる館」や「天国への階段」に出てくるような白をまとったヒッピーがプラットフォームの上からフレアの裾を引きずるバギーパンツを履き、透けるシャツの下にエココットンのディスコ・ボディスーツ(水着)を着用。同じく透ける素材のモンスターショルダーのテーラードブレザーとコートを合わせた。

1〜20

裾を引きずるデニムは、岡山・倉敷の老舗メーカー山足織物による、ヴィンテージ坂本式自動シャトル織機で織った16オンスのブラック、ナチュラル、オレンジのセルビッチデニムを採用し、DRKSHDWカプセルコレクションのアイテムとして展開。日本以外で製造するデニムは、1597年創業の地元イタリアの工場で生産されたGOTS 認証(グローバル・オーガニック・テキスタイル・スタンダード)のオーガニックコットンを使った。

スナップフロントシャツ(ブレザー)は、シフォンとクリスプコットン、透明感のあるフォグナイロンから成り、手作業で織り込んだ、ブリーチされた鳥の羽根のジャケットは、パリ最古というプルーマスィア(羽根細工商)「メゾン・フェブリエ」とタッグを組んだ。

21〜43

チョーカーは、1950年代にココ・シャネルやクリストバル・バレンシアガらの依頼でジュエリーを製作していたジュエリーブランド「GOOSSENS PARIS(グーセンス・パリ)」と継続的に製作しているジュエリーコレクションだ。個人用の無害だというフォグマシーンは、3サイズ展開で、プラットフォームブーツのサイドポケットにも入るスモールサイズと、トランクサイズ、コーヒーテーブルサイズをそろえた。

ブラジルの先住民族が生産した食品副産物ピラルクの皮から作られたドラゴンスケール・レザーを使ったジャケットやバッグも継続して展開。オウエンスの友人でもあるリドビーチを拠点とする若手クリエーターSWAMPGODのアーカイヴを解体し、生まれ変わらせたものもコレクションに取り入れ、SWAMPGOD自らもショーのモデルとして参加している。

そのほか、コットンジャージのアイテムは全て、GOTS 認証のオーガニックコットンで織られており、シャツとパンツの一部も廃棄されるコットンから作られる生分解性のキュプラやFSC 認証のビスコースを使用している。今後もサステナブルな取り組みを続ける意向だ。