style
Where the runway meets the street

森川拓野による「TAAKK(ターク)」は2021年秋冬コレクションをデジタルムービーで発表した。

人が夢の中で見たリアルに感じる世界は実際、概念や価値観を帯びた現実とは違うちぐはぐな世界――今回TAAKKは「夢の中で見る世界が現実とは異なるという違和感」をコレクションで表現した。

コレクションではひとつのアイテム上で素材やパータンが上から下にかけて変化していくものが目立った。MA-1からテーラードジャケットへ、テーラードからMA-1へ存在感が薄れて下の柄と溶け合うブルゾンは、夢と現実を無意識に行き来している感覚を切り替えで表現している。素材も梳毛ウールからナイロンツイルへと変化するジャケットやブルゾン、ジャンプスーツなどが登場した。ブーツカットパンツはモスグリーンから元のデニム地のインディゴが浮き上がっている。

「Feather weight Coat」と称されるステンカラーコートはロング丈。ピントがぼやけ、夢と現実の狭間を彷彿とさせる、花や風景のフォトプリントをまとったゆったりとした素材とシルエットのシャツやパンツもラインナップした。