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Where the runway meets the street

ブランド:MM6 Maison Margiela(エムエム6 メゾン マルジェラ)

MM6 MAISON MARGIELAは2月23日(現地時間)、2023年秋冬コレクションを発表した。

思いがけない生地の質感や加工が接合され、特定の衣服やテキスタイル、シルエットに対する先入観を打ち砕くコレクションでは、実用性などから想像される着こなしなどの身近な「思い込み」を覆す新たな文脈を提示した。登場したルックの数々は、1925年代にシュルレアリストたちが発明した集団ゲーム「カダーヴル・エクスキ(cadavre exquis)」と同様の方法論で構築されたものだという。

ネイビーの薄い裏地を付けたシャツには、分厚いレザーの袖が付く。前身頃に箔押し加工を施したテーラードウールのブレザーは、ラペルの上に折り重なるリブのタンクトップのディテールを除くと、従来のテーラードジャケットのラインに沿ったシルエットになるデザインだ。キャメルのウールオーバーコートの襟から見えるフードは、実は取り外し可能なスカーフ。ストレートレッグのブルージーンズからのぞくボクサーショーツのウエストバンドはジーンズに内蔵されており、ドローストリングで締めることができる仕様だ。

漆黒の会場には、ほかにも思いもよらないスタイリングが次々と登場。レザーのジレは、フロントを開くとパッド入りのハイキングベストとテーラードウエストコートの前立てが出現。 二重構造のウールコートは2つのピースで構成され、グレーのフェルトウールブレザーを細長いジレの上に着用し、同素材のボトムと裏返しのトップを合わせた。セーターと上に重ねた深いVネックのジャージーチュニックには「6」の文字をあしらい、箔押し加工は一番下のレイヤーを脱ぐと空白が生まれる仕かけ。ブルーデニムのツインセットにはフレンチタックとグレーのプリントを施し、ポケットや前立てから生地本来の色合いがのぞく。

カーフスキンとスエードのパネルから作られたサイハイブーツは、7cmのフラットプラットフォームが高さの錯覚を生み出す。ポインテッドキトゥンヒールのミュールとブーツは、新作のジーンズと同じシルバーフォイル仕上げで登場。幾何学的な構造の「Numeric」バッグは3サイズを展開。「Japanese」バッグは、トリプルハンドルとフルサイズのバッグとして再登場した。