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Life beyond style

 

 

1976年に誕生した、ドイツ発ラグジュアリーメゾン「MCM」。創業以来、音楽やアート、テクノロジーの世界との親和性を深めながらも、イノベーティブかつサステナビリティなものづくりを体現し続け、時代と共にラグジュアリーの形を刷新し続けている。それは “香り” を表現する上においても同様であり、今年5月に発売となったブランド初のメンズフレグランス「MCM オニキス」は、力強さだけでなく自由の本質を捉えることに挑戦している。そこには同じく自由を追い求め、リアルとデジタルの世界を思いのままに行き来する新スタイルアイコン・井上ヤマトとの共通点を感じざるを得ない。

 

「MCM オニキス」はその名の通り、パワーストーンとして知られる鉱石のオニキスが着想源となっている。漆黒の天然石はエネルギーを与える絶大な力強さを持つことで知られ、勇敢で大胆不敵、変幻自在なマインドをエンパワメントする香りが特徴だ。高級感あふれるクラフトマンシップと新たなテクノロジーを融合させた近未来的なウッディ フゼアの香りは、配合されたジンジャー、ラベンダー、ウッディノートがカギに。また、ブランドを象徴するアイコニックなバックパック「スターク」にインスパイアされた、ブラックとダークグレーのヴィセトスをまとったガンメタリックなボトルデザインは、自由なトラベルスピリットを体現している。

——まず最初に、ヤマトさんにとって香りとはどんな存在でしょうか。

香りをまとって自分が完成するくらい大切なピースの一つなので、毎日欠かさずにつけているし、出かけるときにつけ忘れたら遅刻してでも絶対に家に戻るくらい重要かも(笑)。人の記憶に残るものですしね。一つの香りをずっと使い続けるというよりも、シチュエーションや、時間、気分によって選ぶことが多いです。

——「MCM オニキス」の香りには、どんな印象を持ちましたか?

実は撮影中の合間にも香りを楽しんでいたんですが、エレガントな中にも力強さを感じます。だからこそ、自分が勝負したいシーンやクリエイティビティを発揮したい、ここぞというときにつけたい。例えばDJをするときに、自分のスイッチをONにして、テンションを上げて観客を沸かせたいときに自信をくれる香りだと思うんです。

それに、このスタークにインスパイアされたボトルデザインも良いですよね。香水ってボトル買いする人もいると思うんですけど、インテリアとしてもすごくかっこいい。それに、フローラル系の香りが好きなので、これはラベンダーが入っていて、いいなって思いました。

——「力強さ」という言葉を聞いて、ヤマトさんとシンクロする部分を感じます。そのエネルギーはどこから湧いてくるのでしょうか。

人間性の部分は子供の頃に培われたものかもしれないですね。親には「自分が好きなことをやりなさい」って自由に育てられて、何か言われたこともないです。8歳上の兄がいて、やってることを真似してたことも影響しているかもしれないです。

——2カ国に留学にも行かれていますよね?

オーストラリアとハワイ合わせて1年くらいですが。それも自分で行きたいって言ったんですけど、オーストラリアに関しては、まず中学2年生のときにやんちゃして親に行ってこいってパースに送られたんですよ(笑)。多分このまま日本にいたらダメだって思ったみたいで。家族旅行だと思って空港に行ったら、俺1人だけCAさんに引き渡されて(笑)。

——相当な問題児扱いじゃないですか(笑)。

もうパニック状態で飛行機に乗って、到着して急にホームステイすることになって。当時は海外に興味がなかったから普通にホームシックになったし、同時に親のありがたみも感じました。のちに「英語喋れるのマジかっけぇ」と思ってちゃんと留学をしようって決めたときに、もう一度オーストラリアを選びました。ただ、そのときのホームステイ先がインドの家庭だったんですけど、国柄的に男はキッチンに立ったらダメらしくて。それがきっかけで多様性を意識するようになりましたね。押し付けられるのも、押し付けるのも嫌。みんなお互いに自由を認め合えるようになりたいなって。そこからよりコミュニケーションを密にとるように意識したら、関係性も好転していきました。

 

——まさにその “自由” というのは「MCM オニキス」の核となるコンセプトですが、自由というものに対してどう考えていますか?

実は自分の中で一番大事なことで、制限がかかることが好きじゃないんです。やりたいことを全て自由な発想でクリエイティブに表に出したい。そういう意味で、自由というものに対して毎日正面から向き合っているかもしれないです。

——それは、日々SNSを通じて見ているヤマトさんから感じる気がしています。

SNSに関しては、大学生時代にコロナになってやることもないし「まぁTikTokやってみるか」って始めたのが結果的にブレイクポイントになったんですよね。とにかくガムシャラで、当時は事務所にも所属していなかったので全部自分でやるしかなくて。全てをディレクションできる良さはあるけれど、自由にはもちろん責任が伴うものだということは理解しているつもりです。

——逆に、何かメディアを通じて感じる不自由さはありますか?

今ってすごく言葉に気を遣う時代じゃないですか。例えば、ジェンダーに関することやヴィジュアルに関することについて周りの友達は発言しづらい人もいますが、むしろ僕からしたらストレスを感じることではないんです。だって、そもそも一人ひとり違うことが当たり前だし。それなのに、逆に意識して発言しないといけないかのような風潮が生きづらいなって感じるときはありますね。

——YAMATOさんの発言には、ブレない芯や自信を感じます。最初に「MCM オニキス」には自信を高めてくれる効果があると言っていましたが、自信については意識していますか?

どうなんだろう、自信は元々あったタイプかもしれないですが、それは人と比べてこなかったからかも。コイツよりはカッコイイとか、センスあるとか、そういう考えはなかったです。むしろ人に対してはリスペクトの気持ちが強くて、「すごいカッコ良くね⁉︎」みたいな。これも今思うと親の教育が大きかったのかな。よく「人に対して嫉妬よりもリスペクト、感謝することを大事にしろよ」って言われて生きてきたんで。留学も含めて、改めて感謝ですね。

——今はモデルやインフルエンサーとして世界で活躍されていますが、夢はありますか?

留学経験をきっかけに多様性を意識したところから、僕の生きるテーマが “LOVE&PEACE” になったんですね。だから夢は、笑顔と愛で溢れる世界をつくること。そのために、まずは「I love youから始めよう」ってことを根底に持つようにしています。自分が相手のことを好きになったら、きっと相手も好きになってくれるだろうって。それは本当に実感しています。

——そのマインドが、世界中にインフルエンスされていくといいですよね。今はパリにも拠点を置いていますが、「MCM オニキス」同様に変幻自在に活躍されていくのでしょうか。

まずはモデルとしては身長がさほど高くないので、自分の個性を出せるようにポージングや表情でオリジナリティを出したいと思っています。DJやインフルエンサーとしての活動も続けながら、今年はいろんなインタビューでチャリティ活動をしたいと話していて。来年はそれを行動に移す年にしたいです。それからテレビに出る活動もしたいし、自分のクリエイティビティをフルに出せるアパレルブランドも始めたいです。やりたいのはジュエリーかな、好きなので。

——まさに変幻自在ですね! でも、YAMATOさんはそんな生き方を既に体現しているるように感じます。

自分でも新人類だとは思いますね(笑)。今まで悔しい思いもしてるんですよ。でも、行けるところまで行って、まだ誰も到達したことがない自分らしい生き方をしてみたいですね。

MCM オニキス オーデパルファム 50mL

ブランドのシグネチャーバッグ「スターク」に着想を得たボトルは自由なトラベルスピリットを体現し、パワーストーンのオニキスのごとく、エネルギーにあふれ、エンパワメントする香り。フレッシュでスパイシーなジンジャーの香りからフローラル漂うラベンダーが立ちのぼり、ラストには明るく温かみのあるウッディノートが現れ、香りが自信や信念を育む。よりサステナブルなフレグランスを目指し、79%以上に生分解可能な成分を使用するほか、89%以上が責任を持った調達方法の原料を採用している。

MCM オニキス オーデパルファム
価格:9,020円(30mL)、11,220 円(50mL)、13,970円(75mL)
*全て税込価格

 

MCM オニキス ホリデー ギフトセット ※数量限定
発売日:2023年12月予定
内容:MCM オニキス オーデパルファム 75mL、同トラベルスプレー 15mL × 2
価格:14,740円(税込)

問い合わせ
インターモード川辺 フレグランス本部
0120-000-599

井上ヤマト:
SNSの総フォロワー数は300万人を超え、そのフォロワーは世界中に広がり、ポップでアート、そしてハッピーな投稿は人種、性別を問わず魅了し続けている。シドニー、パース、ハワイと海外留学経験もあり英語堪能。2022年よりエル・スタイルインサイダーに就任。